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「……その呼び方は、学校についてからでよろしい。辰木くん」
本当は、一日たりともブッキングさせてはいけなかったんだけどな。
……まあなんというか、うっかり。
明日まで待つとか、なんかもう、いっかぁって。
情熱的で強引で、縋りつくように抱きしめられて……つい。
一日くらい、事前だけども、やっちゃっていいかなって……うん。まあね。
まあいいじゃん! 三十余年も生きてれば、そういうテンションになっちゃうことだって、一回くらいあるだろうっ。
革靴を履いて、よし準備万端。アパートの扉が閉まる直前に、部屋の中から声がした。
「シズルぅううーっ好きだぁっ! ずっと前から、めちゃくちゃものすごく好きだったーーーっ!!」
「うるさいだまれ、僕もだ馬鹿!!!」
怒鳴り返して、僕は聖地へと向かっていった。
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