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クリスマス当日、待ち合わせ時間に合わせサチの家に向かった。 高鳴る胸を押さえて彼女の家の呼び鈴を鳴らす。 サチは笑顔で出迎えてくれた。 「やあ、いらっしゃい。寒かったでしょ?早くあがって。」 サチの家は4人家族だが今日はたまたま家の人が不在らしい。 「お邪魔しまーす。」 私が玄関の中に入るとにゃあと懐っこい声で甘える声がした。 足元を見ると首輪をした小さな猫がすり寄っていた。 「あ、こらにゃんた。また女の子に甘えて!」 サチに抱きかかえられてにゃんた君は少々不満そうである。 なるほど、この子がいるから留守番をするのに出かける予定を入れられなかったのか。 「猫飼ってたんだね。かわいい。」 「抱いてみる?」 「え、いいの?」 その小さな猫は私の腕の中でまたにゃあにゃあと鳴いていた。 「わあ、ふわふわだ。かわいい。」 私が戯れているとサチはその様子を嬉しそうに眺めて台所に向かった。 「今温かい飲み物持っていくから、リビングで待ってて。」 私は言われた通りリビングで彼女を待つことにした。 なんだかソワソワした心持で彼女を待つ。 「おまたせ。」 温かいミルクティーが机に置かれる。私が来る時間帯を見計らってケーキやお茶の用意をして待っていてくれたようだ。 「よし、準備できたしはじめますか。私たちのクリスマスを。」 私たちはミルクティーで乾杯をした。
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