二万字の道のり4

4/11
前へ
/52ページ
次へ
「それらのことを踏まえて人外とは何でしょう?」 「結局、人に近い意識を持ちながら、人とは違う姿形をした上で、自らを人間だとはそもそも思っていないそういうキャラクターだと考えた時、ほとんど人外キャラと呼べるようなキャラクターは存在していないというのが事実のようです」 「すなわち、人外キャラとは特定の種族を人外キャラと見なす登場人物の視点が存在することで初めて成り立つというのが現実なのかもしれません」 「即ち、人外キャラとは人外キャラというキャラクターが存在するのではなく、他のキャラクターによって人外キャラと見なされるキャラクターがいるということで初めて人外キャラは人外キャラとして成り立つということなのかもしれません。つまり人外キャラとは人外キャラクターとして存在しているのではなく、人外と見なされるキャラクターとして、人外キャラは他のキャラクターの視点の中でのみ存在しているのかもしれません」 「その結果、言えることは人外キャラとは人外キャラクターとして存在するのではなく、人外キャラと見なされるキャラクターとして存在するという事実であり、最終的に言えることは人外キャラとは人外キャラと見なされるキャラクターを人外キャラとして見なされたまま描写する。そのような人外キャラ見なされキャラクターを人外キャラとして、そのまま見なされた状態で人外キャラを生み出すということなのかもしれません。従って人外キャラとは人外キャラ見なされキャラクターを人外キャラ見なされたままキャラクターとして人外キャラを世に生み出すということかもしれません」 「結局、人外とは実際に人外が存在していようとしていまいと、人外を人外と思わない精神があればそれは人外ではないのかもしれません」
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加