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「おい、人間どうしてくれんだ?」
「どうもしねーよ!」
「どうもしないってどういうことだ?」
「どうもこうもないそのものだ」
「なぜだ?」
「なぜ?」
「なせこうなっている?」
「それはお前が人外だから~?」
「人外っていうが人外にもそれなりの権利があって然るべきだと思わないか?」
「それはどうだろう?」
「どうだろうじゃねーじゃねーか?」
「どういうことですか?」
「どういうことも何も、どういうことだ?」
「だから、人外はこの扱いです」
「人外扱いすることに対して個人的には拒否の意思を示したいのだが?」
「示したいも何も私達と貴方達は別の種族ですから、同じ種族のように考える必要がそもそもありません」
「だとしてもだ人間。人間として存在するお前達にとって我々は別種族かもしれませんが、我々にとってもお前達は別種族だ。必要とあらば争い合うという選択肢もない訳ではないのだぞ?」
「それは脅しか?」
「違う。交渉だ。何も人間扱いしてくれとは言わないお前らにとって我々が本当に危険な存在だというなら、少なからず最低限の監視と観察の対象として見られることも受け入れよう。けれども、我々がそんなに危険な存在と見なし得るなら徐々にでいいから比較的友好的な形で存在する種族の一種類として判断してくれないか?」
「そんなこと出来る訳ないだろう?」
「なぜ?」
「お前らは人外。常に人とは相容れない存在。仲良くなることは基より仲良しになることを目指すこと自体、考えられない」
「そうか。あくまで私達はお前達にとって別種族という訳だな?」
「当然の話だろう?」
「分かった。君達の理解は分かった。お互いにとって最も友好的で建設的な利益の為に互いに向上させる道を探りたかったが、どうやら難しいようだ」
「分かった。君達がそのような態度を取るというなら、こっちも大人として正しく対応しながら、状況の健全化を待たなくてはならない」
「何の話だ?」
「こっちの話だ。交渉を続けよう」
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