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「いや、落ち込まないで! っていうのは酷だよなぁ。どうしようこういうのわかんない……」
「あ、いや雄也は悪くなくて」
お互いに慌てて焦っているのが見え見えだ。
「俺は、お前を認めるよ。認めるって言ったら上からになるのかもしれないけど、別にゲイとかホモとか気にならないから、これからも普通に接するから! アレならみんなには話さなくてもいいし、カミングアウト? するなら手伝えるなら手伝うし」
「あ、うん、それは、大丈夫ありがとう」
「とにかく、俺は今は友達としてお前が大好きで、とりあえず今はそういうのは、ごめん。でもこれからも仲良くしてくれたら嬉しい、かなぁ。あ、あと告白されたのははじめてだから、それは本当に意外で、嬉しいのかよくわからないっていうか、よく分からないけどたぶん、嬉しいんだと思う。それは本当にありがとう。うん、そんな感じ」
正直、ここまでの反応を貰えるなんて思ってもみなかった。絶対に気持ち悪いと思われると思っていた。いや、もしかしたら無理してくれているのかもしれないけど、それも含めてありがたいと思った。
月が綺麗ですね、なんて洒落た告白もあるみたいなことを聞いたことがあるけど、そういう告白じゃなくてきちんと自分の言葉で伝えたいというかぶつけたかった。それが叶えられただけ良かったんだと思う。
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