3112人が本棚に入れています
本棚に追加
「んっ……ん」
オリアーナは口に手を当てて、瞳を閉じて、無反応を装う。するとその行動を咎めるように、彼の動きがより激しいものになる。
花芽はもっと快楽を得ようと、硬く大きくなっているのだろう。身体の奥からは蜜が溢れ、オリアーナの望みとは裏腹に、イザークを受け入れたがっている。
無言で、ただ快楽だけを与え続ける彼に不安を感じながら、オリアーナは昂り、堪えきれずに弾けた。
「あぁっ、いやぁぁっ!」
勝手に呼吸が荒くなり、つま先まで力が入る。快感の波をやり過ごそうとしてもどうにもならず、ただびくんびくんと身を震わせた。
「……達したか。あっけない」
気持ちが落ち着くと、とたんに全身に力が入らなくなる。
イザークがトラウザーズをくつろげて、起立した太いものを取り出し、十分に潤っている蜜口にそれをあてがった。
「おまえの居場所は俺の隣だけだ。……この二月、毎晩のように抱かれていたのだから子がいるかもしれない。……まだ孕んでいないなら、今夜だ」
彼が身体を前に進め、オリアーナの中へ侵入してくる。いつになく真剣な表情のイザークは、繋ぎ止めるために彼女を抱くつもりなのだろう。
「や……やめ……あっ」
最初のコメントを投稿しよう!