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「はぁっ、はぁ、……陛下、だめです……私は、フォルテラの……」
「違う、ヴァレンツの王妃だ。おまえがそれを理解するまで、離すつもりはない」
クチュ、と音を立てながらゆっくりと抽挿が再開される。
先ほど中に注がれたばかりの熱く白く濁った液体が、結合部から溢れてくる。
「……え、もう……終わって……?」
「一度で終わると言っていない。……今夜は手加減などできそうにないな」
今度は繋がったまま、イザークがオリアーナをぐっと持ち上げて、彼の上に座らせた。
彼女が逃れようと腰を上げると、すぐに彼の腕が細い腰にグッと回され、その動きは封じられた。
下から容赦なく突き上げられる感覚が恐ろしく、オリアーナは必死でイザークにしがみつき、揺さぶりに耐えた。
「陛下……も、やめ……あ、あぁっ!」
口ではなんども嫌だと言いながら、心のどこかでは彼を求めていた。このまま彼の隣にいて、ただ幸せでいたいのだと願ってしまう。
「諦めて、堕ちてしまえばいい。……ほら、いつものように名前で呼べ? そうしたら何度でも絶頂まで導いてやるから」
すでに二度も絶頂を味わった身体は、簡単なきっかけでも昂ってしまうほどどこもかしこも敏感になっていた。
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