招かれざる使者(3)

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招かれざる使者(3)

 オリアーナが目を覚ますと、広い寝台の上にイザークの姿がなかった。すでに天蓋の外は明るい。  昨晩、ソファの上で激しく抱かれ、三度目に果てたあたりから彼女の記憶は曖昧だ。  身じろぎをすると、あちこちが痛む。何度も激しく絶頂し、身体に無駄な力が入っていたせいだ。  彼女は隣で眠っていたはずの、イザークの痕跡を探す。枕も、毛布も、隣に誰かがいたのだという名残を感じさせない。  やがて侍女がやって来て、昨晩イザークはこの部屋で眠らなかったことが知らされた。  意識を失ったオリアーナにナイトウェアを着せてから、職務だと言って、出て行ったきりだということだ。  さらに、グレイアムが滞在しているうちは、オリアーナが私室から出ることを禁止するという命令も聞かされた。  いつものようにカーヤがそばに控え、私室の外には数名の兵が護衛にあたる。  グレイアムは城内にいるとしても昨日の様子からすれば、監視付きで行動の制限があるはずだった。  増やされた護衛は、彼女が進んで部屋を出て、グレアイムへの接触を図るのを防止するための役割だ。  とにかくイザークに信用されていないのだとよくわかる状況だった。     
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