野蛮な王との婚姻、すぐに初夜?(3)★

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 そして、よくわからない行動をするイザークを、彼女は恐れていた。 「どうだ? 俺の評判くらい知っているだろう? 血塗られて、裏切りを重ねた成り上がりの元傭兵に抱かれる気持ちは?」  オリアーナはすぐに答えられなかった。彼女の中に、確かに恐怖が存在したから。怖いと感じるその気持ちを、素直に口に出していいはずがない。 「……また震えているな。それで俺が止めてやるとは思わないほうがいい」  慎ましい聖女の衣装に大きな手がかかった。仕組みのわからない異国の服装を脱がせるのが面倒になったのか、彼は強引に剥ぎ取る。繊細な生地で仕立てられた白い衣装は、嫌な音を立てて破れた。 「……優しく、してください。お願い……」  ほとんどだれにも見せたことのない素肌が、今日はじめて会った男に暴かれていく。  じんわりと目の奥が熱くなるのに堪えることが、オリアーナにできる精一杯だった。 「少し、黙っていろ」  これ以上の会話を遮るかのように、イザークが覆い被さり唇が塞がれた。    ◇ ◇ ◇

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