あとのまつり

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 ──今、地球上から水が消えようとしていた。  もう僕たちに生きる術は残されていない。こうして、最期の時を待つのみ。 「やっぱりアレのせいなのかしら?」 「そんな事を言っても、アレが何なのかわからなかったんだから、結果的には一緒じゃね?」 「そうね……」  そうさ。僕たちは何も悪くない。もし、あの日に捨てたものが今のこの現状を打破する何かだったのだとしても、だ。今さらどうのこうの考えたところで、もう……。  あとのまつり、さ。
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