第2章 夜のお仕事

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第2章 夜のお仕事

【みき】 「みきちゃーん!ご指名!」 「はぁーい!」 あ、見てわかる通り私はキャバ嬢ね。 まぁまぁモテるしお金入るしお酒飲めるし良い感じ。 強いて言うなら、やっぱり… 「みきちゃんのおっぱい触りたぁーい!」 「やだもぉー!えっちー!」 エロジジイどもファッ○!!! 「あ、そうそう、今度みきちゃんの誕生日でしょぉー?おじさん奮発しちゃったぁー」 「えー!うそぉー!嬉しい? ありがとぉー!」 パールのネックレス。 2~3万するかしないかかなぁー 後でググろ。 貢物は嬉しいけど、身に付けるものは何回かつけてるところ見せてあげないとだし大して良いものじゃなかったり。こんなのいらねーからお酒入れるか現金よこせって。 この人ちょっと本気で口説きにきてるし、さっさと酔わせて帰そう。 「私このお酒飲みたい!一緒に飲んでくれるー?」 男には貢がせて、自分は適当に寝たい人と寝て、お酒飲んで、遊んで、買いたいもの買って。 「ただいまぁ~」 一人暮らしだから家に帰っても、誰もいないけど。 あ、なつきからL○NEだ。 『なつき:元気してるー?ご飯行くべよ』 彼氏みたいな女友達。 私が夜やってるのも本当は反対してる。 『そっちが暇ないじゃーん!昼間!昼間は?』 『なつき:昼間は学校だっつーの。サボれってかw』 『さぼれさぼれー!』 たまにはサボれや。 本当、この子は真面目なんだから。 昔から変わらないそんなとこが好きなんだけどね。 そう、私が割り切って男と寝たり甘えられるのも男なんかただのペットだから。 好きなのはあの子だし、なんなら結婚したい。 私はあの子とは結ばれないのわかってるからあの子が心配するように彼氏も作るし色んなやりたいことする。 お金がないのが一番だけどね。 『なつき:あんまり夜の仕事ばっか入ってると、本当に遊べないんだからな。』 こりゃ、仕事替え時かなぁ… 『わざとでしょー。私がこの前病院行ったりなんだりしてたから、夜やめさせようとしてなーい?』 なんて……事実だから送らない。 何だかんだいって小さい頃からの親友だから、なつきが言いたいこともわかる。 ま、車買ったらやめようかな。 『とりま、土曜の夜ラーメンね』 これが私の日常です。
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