一章 : 黒い狼と少女

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1話 : 人外転生といきなりのテイム  目が覚めた、周りは真っ暗。どこに壁があるのかわからないくらいにくらい空間。  俺は手を地面に着けてフラフラっと立ち上がる。すると目の前に一人も男が俺の前に立っていた。 「ん? 誰だ」 「神様じゃよ」 「そっか……で、何?」  あー、死んだんだな俺。まぁいっか、それより髪が……神が俺になんの様なんだ? 「君には転生してもらう!」 「サッサとしてくれ」 「え?」 「は?」  俺の反応に困ってんのか? 実際転生してくれるならしてほしい、けどなんで神様そんなに困ってんだ? 「いいの?」 「ああ。あ、でも何処なのか教えてくれるか?」 「ああ、異世界だ」 「へー、よし! いいぞ、来い」 「あ、はい。いきまーす!」  神様がおもむろに手を下に向けて呪文? を唱える。  すると、俺の立っている場所が白く光り始める、その光り徐々に俺を包み込む。 「あーー、意識も遠のいてく」  俺はここで意識が途切れる。 ◇ 「……クーーン(んー)」  目が覚めた。俺は森の中にいた。  ちょうど目の前に池があり、俺は自分の容姿を確認するために池を覗く。  そこに映ったのは。  黒い狼がいた。 「ワゥ?(はぁ?) 「テイム!」 ワウゥ(はぁ?)」  《ユニーク個体:ブラックウルフはセロにテイムされました》 「ワァウ?(え、あ、はぁ?)」  俺はテイムをした人物を見る。  その人物は女の子だった。女の子は身長が150cmくらいの少女、真っ黒な髪の毛はショートカットでサッパリしており。髪の毛とは真逆に真っ白な瞳。  俺はこの少女に見惚れてしまった。 「よろしくね! 『クロ』!」  《ユニーク個体:ブラックウルフは『クロ』の名前を授かりました》 「ワウゥ?(俺の名前か?)」 「よろしくね!」 「ワウ!(おう!)」 「……ワン!(てか俺って犬語しか喋れねぇじゃねえか!)」
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