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「あ………ああ!!そうだな!!」 「奨太は不器用なんだから!!」 時間の事も忘れ、二人は暫く笑いあった。 忘れかけていた感触が徐々に蘇る。 生温かい吐息……片耳の激痛……優しい声と唇の感触 夢ではなかった事を強調する。 (幸久め!!何考えてんだ!!顔合わせないじゃん) 僕はこれからどうなるのだろう……… 「お前たち、まだ終わらないのか?」 担任の先生が顔を出す。 「はい!!直ぐ行きます。奨太も早く!!」 「はーい!!」 奨太とトウヤは旅行カバンを抱え、足早に部屋を後にした。
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