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「なぁなぁ、ゲームやろうよ!!」 「お!いいな!」 「やろう。やろう」 ここは施設の一室で、僕達5年生の7班の部屋だ。 今は休憩時間であり、就寝まで時間はある。 僕を除いた5人(全員)が、スマホを持ち出す。 「奨太もやらないか?」 友達のトウヤが僕に尋ねた。 「う…うん。俺…ガラケーだし出来ない」 他の4人がこちらに近づく。 「トウヤ!こんな奴ほっとけ!こっち来いよ」 4人のリーダー的存在の幸久 僕の大嫌いな男。 「そうだよ。早くやろう。先生が来ちゃうよ」 「「そうだ」」 幸久の仲間3人が一斉に声を上げる。 「わかったよ………じゃあな、奨太」 トウヤが名残惜しそうに、奨太から離れていった。
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