第一章 火の国の火祭り 

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山の民の兵士達が撤収してすぐに 水の国の勇者ギスイと数名の水の国の兵士が 笛の音を聞き付けて 駆けつけて来ました。 そこで シリウが取り押さえられてしまいました その時でした 水の国の皇子が なんとも 涼しくも気品のある声で 「ギスイ お辞めなさい その方は私を救ってくださったのですよ」と言えば ギスイ「左様でありましたか 皇女」と答えたのに  シリウ 吃驚 「皇女??」 目深に被った帽子に 口を覆う布を外した その人は 「私を水の国の皇女 メジカ 先ほどの機転助かりました お礼を言います ありがとう」 と 深々と頭を下げられた シリウ 言葉を一瞬 無くすも 「ああ。。僕は いや 私は 牙狼族の族長ダイリウが息子シリウです。 いや しかし 驚きました 皇女だったんですねえ」 「おお あのダイリウ殿のご子息であったのか これは 姫が助けていただいて まことにありがたいことでした 先ほどの無礼お許しください。して その姫を襲った賊は?」 「向こう側 反対に逃げたけど あいつらは 山の民の連中だよ」 「なんと あやつら 許せぬ すぐにとっちめてくれようかぁ」 「いや と見せかけた他のものかもしれないので。もう暫し 様子を見てはどうでしょう ギスイ」と 軽やかな声で 皇女メジカに言われて 「御意」と ギスイ改めて 答えました。 その時です 闘技場より 大歓声が ギャーギャー うわーーうわーー 決勝戦 決着が着いたのか? ダイリウ 舞台より落下を免れて立ち直るも ガガのぶっといや腕に 胴を締め上げられて大ピンチ しかし そこで ダイリウ 渾身の力で ガガの顔面へと肘打ちを決めて なんとか ガガの豪腕より 脱出するも 脇腹を痛めてしまったようで その場で しゃがみこんでは それに ガガ 蹴りをいれて来ようとするも その時 笛の音が ピーーーーーーっと 闘技場に響いて 試合終了の合図 ダイリウの戦闘不能と見られて  ガガの勝利となりました
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