第一章 火の国の火祭り 

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火祭り 闘技場で開かれた 武闘会終了後 山の民を束ねていた ガガ ギギ そして 風の民の ルウ 処刑されるも 実際は 全ては伏されました 火の国の実行支配体制が揺るぎないものだと庶民に知らしめるため 敢えて 口はふさがれたのだが 皆 夜会へと 舞台の下 広場では まるで 火の山のように 焚き火が 赤々と ごうごうと燃え盛っています その回りで 皆 それぞれ座っては 炎の燃える様 そして その前で 美しき踊り子達が 勇壮な火の舞を 演じています 肋骨を折ったダイリウ 副え木を 腹に巻いただけで  まるで何もなかったのかのように 酒をかっ食らっては 豪快に笑っていま そこへ  シリウを探して 水の国の皇女 メジカと供のものがやって来ては 「シリウさん。先程はありがとうございました。」と再び礼を言われ 父ダイリウに 山の民らしきものに襲われたこと なんとか助かったことを告げていると メジカが これから 話があるので シリウを連れて行きたいと 言われたダイリウ 「どうぞどうぞ このヤンチャ坊主なら いつでもお貸ししますよ」なんて 酒の入った赤ら顔で言っています そこへ あとからやって来た ギスイ「ダイリウ殿 ご子息に こちらの姫を助けられ なんてお礼を言ってよいのやら」 「なんと 姫? おお今の方がメジカ姫であったのか これは不調法でした。」 水の国は 実は 火の国に次ぐ 力のある国家で それで 姫をシリウが救ったと言う件驚いた ダイリウであったが さらに驚愕したのは ギスイより 内々で 山の民と風の民の謀反の話 そして ガガ ギギ ルウらが処刑されたことを聞いては 「しかし 大将軍ブルス 恐ろしいお方だ」 「本に ガガ達が水面下で動いていたことを察知するとは」 二人 怪我をしているにも関わらず 酒を酌み交わしてはよもやま話が弾んでは。。。。 一方 メジカに連れて来られた シリウ 何やら とても 奥まったところへ そこには 神殿らしい雰囲気と 神に使える衣装を纏った方が居られて。
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