火の国実紀 序章

2/2
前へ
/55ページ
次へ
この「火の国実紀」 実に 興味深いもので そのおじいさん 郷土研究家  守屋 保氏は 私に「先生、あなたの力で是非 学会に発表してください。この火の国実紀は 歴史上の大発見です」と 伝えてきたのには 些か 呆れた私だったが。 この守屋氏 私を歴史学の大家と勘違いしているのではないか? 私には 学会に発表する権限もないし 私は単なる 売れない小説家なんだが と説明しても 是非発表してくださいと頭を下げて置いていった「火の国実紀」 読んでみたら実に面白く  ならば 学会ではなく 彼との共著ということで 小説として発表することに決めて。納得してもらったのだが。 えっ? その「火の国実紀」の中身はなんだ? うむ 読者も気が早い。 かの邪馬台国の女王卑弥呼が亡くなったあとの 倭の歴史? 現時点では 卑弥呼の邪馬台国以降 畿内に大和王朝勃興までは 空白の四世紀と 歴史学界では言われていて。 実にそのあたりがなりたつ曖昧模糊といるのだが この「火の国実紀」はその空白ヲ埋めていると言うか まさに 本物なら 驚異の大発見なのだが うむ。。。。 一度 目を通した 私には なんとも荒唐無稽で 物語として実に楽しいもの過ぎて   考え込んでしまったわけだ。 これを本物だと発表したら 笑い者にされるだろう!と だからこうして 小説として書き記すことにした。 伊保 仁 守屋 保 共著「火の国実紀」 小説として。 では 「火の国実紀」開幕いたしましょう。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加