第一章 火の国の火祭り 

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法螺貝が ヴゥオー ヴゥオー と辺りに鳴り響き いよいよ 火祭りメインイベント  演武闘技大会 開始です 小山の頂上の巨大な石盤の 技場 そこへ各部族 各国の代表者が上がって 戦うわけだが ルールとしては 闘技場から 脱落したら失格 もしくは 意識を失ったり 戦意をなくしたり はたまた 怪我等で戦いが不可能となったら 勝敗が決すると言うもの いたってシンプルになっているため まさに  強者が勝つ訳だ  また 武器の使用は禁止  全員 肉体だけで戦います まずは 初戦 山の民の三人部族の兄弟 長兄 筆頭である ガガの登場 彼は 巨体が犇めく 大会参加者の中でも ずば抜けて 巨体で背丈 横幅共に 山のごとし まさに 優勝候補の筆頭でしょう 対するは 平原 風の民 ルウ 彼は 筋骨隆々だが かなり俊敏な動きを見せては 闘技場である 小山を 翔び跳ねながら 入場しました。 女王徐妃の観覧席の横には 火の国の大将軍 ブルスが 闘技場を眺めています 周囲には 十数名の護衛のものが 立ち並んでいます そして 闘技場の高さとほぼ 同じくらいの高さにある 崖の上からは 審判員なのか? 年老いた数名の人たちが 闘技場を窺っています ピー~? 笛の音が鳴って いよいよ 試合開始です 山の民 ガガ いきなり腕をぐるぐると回しては 力を誇示して 一方 風の民 ルウは ガガのそばへ一瞬で近寄ったり 遠ざかったり敏捷な速度で 相手を 翻弄しています その時でした ガガ わざと ルウに対して すきを見せては 接近戦に持ち込もうと誘い 各々 各代表者 いろいろと 作戦を駆使しては戦う様子を 牙狼族 シリウ少年 目を見張って 眺めております。
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