第一章 火の国の火祭り 

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大会は 盛り上がり 勝ち残るもの 敗れたもの 様々 各部族 各国 選抜されて来た 代表者の戦い ついに 決勝戦へ 大方の予想通り  山の民族長 ガガ 対するは 牙狼族長 ダイリウ と成りました。 小山の上の巨大な石盤 その上にある 闘技場へ 歓声が上がる中  二人 向かい合うや ぴーーーーー 笛が鳴り響き  ついに決戦開始です すると ガガ 両腕を 肩から上にあげて 両掌を パチンっと 打って 「ダイリウよ お互い 腕力だけで勝負だぁ!」と吠えました。 ダイリウ いぶかしむこともなく 「よしぃ~いくぜぇ」っと ガガが持ち上げたふたつの腕へ こちらも絡ませて 組み合います。 両人 力を思いきり込めては 相手を押し潰そうとしているも ここで ガガが またもや 風の民ルウに言ったように 謀叛の話をダイリウに持ちかけてきました 「牙狼族のぉ 俺らは奴の首を取ることにしたぜ」と言うや体を捻り ダイリウに真っ正面に座る 大将軍 ブルスを見させるや 「お前らも一枚噛めや」と囁きました ダイリウ 一瞬 怪訝な顔をするも「いや 我ら牙狼族は加わらない お前らも辞めておけ 奴の首なぞ 無理じゃぁ」と諌めるも 「まあ 焦って答えをすぐに出さずともよい 今な 水の国も加わることになるゆえにな」と嘯くと  今度は ダイリウの体を 観覧席の水の国の皇子を見えるようにすれば ダイリウにはすぐ ガガの考えがわかりました。 あの皇子を人質にして 水の国も謀叛に誘い込むつもりだと。。。。 ああ なんたることか かの皇子の回りには護衛もいず 一人で観戦中の皇子の背後から ガガの弟 ギギが 巨体を屈めて 接近しています 「ええい 水の国の勇者ギスイは何をやってるのだぁ」と辺りをうかがえば ギスイ 先程のダイリウとの試合で傷ついたようで介護を受けています ダイリウ この卑怯なガガのやり方に 頭来ては 一気に力を込めて ガガを倒そうとするも 今度は なんと 息子のシリウの後方からも 山の民の兵士が 接近して来ています
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