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目が覚めるとそこには、鬼がいた。思わず、声を上げる。
「ぎゃっ」
自分の叫び声で目が覚める。なんだ、さっきのは夢だったのか……。ほっとしたためか、私はまた眠りについた。
目が覚めるとそこには、鬼がいた。大丈夫、これも夢だ……。心の中で唱えたが、どうやらこれは現実のようだ。怖くなってギュッと目をつぶる。と、声が飛んできた。
「瑞稀、いつまで寝てるの!?休みの日だからってダラダラしない!」
そう怒鳴って私から布団を奪い取ったのは、鬼のような形相をした、私の母だった。
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