独占欲

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 浴槽の湯が、ゆらゆらと揺れ、時折ぱちゃんと静かな音を上げていた。 美夕は背中に、引き締まった楊の胸板を感じながら身を捩らせる。 「あ、……あっ」  鈍く断続的に刺激する機械音が、美夕を加速度的に乱れさせていく。 「いや、だめ、やだ……あっ、あっ」  堪らず躰を仰け反らせた美夕の顔を、振り向かせた。 濡れた髪から落ちる水滴が頬を伝う楊の美しい顔は、妖艶に揺れる。
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