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頭の中がスパークする。
真っ白になる。
もう、何もかもがどうでもよくなっていく。
美夕の全身の力が抜けたところでその躰を抱き留め、楊はフワッと微笑んだ。
「美夕のイッた顔、可愛いよ」
虚ろになった瞳を見つめ、続ける。
「その顔は、僕らにしか見せてはいけないよ。
だからこれは外さない。
僕らの〝印〟だからね。
一度でも外せば直ぐに分かるからね」
美夕の、苦し気な吐息が漏れる唇を楊は再び塞いだ。
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