生徒会の方が転校生の彼を気に入るまで

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「BLにも色んなジャンルがあるんだけど、その中でも学園を舞台にした王道ってのがあってだな!まぁその王道学園ってのがまさにこの学園になるんだけど、王道学園には王道転校生が来るもんなんだよ!」 「とても良く分からない説明をありがとうございます。とりあえず裕君が大変興奮していることは分かりました。でも、転校生が来るからといってそれが必ずしも王道とは限らないのではないのですか?」 と言うと、裕君は突然スンとなって黙ってしまいました。 裕君は口を開けば残念な子になりますが、黙っていればかなりのイケメンなのです。 美形×美形は性別の壁を超えるそうですが、そこに裕君自身は含まれているのでしょうか。 「まぁ、確かに王道とは限らないんだよなぁ。もしかしたらアンチかもしれないわけだし」 「アンチ、ですか?」 またもや聞きなれない単語が登場してまいりました。転校生に王道とかアンチとかありますか? 「あー、一言で言えば問題児・・・かな。アンチってのは。まぁ、ある程度聞く耳を持ってくれるような奴ならアンチでもどうにかなるんだけど、どうだろうなぁ。悪い奴ではないんだけど・・・」 つまりは、ヤンキー? だってほら、ヤンキーの方々ってふざけまくったり騒ぎまくったり問題行動起こしますけど、根は結構良い人達だったりするでしょう? 身内に甘かったり、実は意外と優しかったり・・・うん、やっぱり結構良い人達ですよね。 私は好きですよ、ヤンキー。 「まぁ、どっちだとしても俺としてはウマウマなんだけどー!」 しばらく静かにしていた裕君が急にハイテンションになりました。 どんなバフをかけたらテンションがここまで急上昇するんでしょう? かくいう私も裕君のテンションの上がり方がいつも以上なので、結構楽しみになって来たのですが。 王道転校生、どんな方なんでしょうか? 仲良くなれたら嬉しいですね!
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