<第一章> 夢の出会い(2)夢の天女

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   溜まりに溜まっていた男の熱い想いは、このあと言葉の洪水となって溢れ出した。 「実は、先週も来たんだけれど・・・・・・、君、お休みだったでしょ?」 「えぇ! 先週ねぇ。わたし、やっとこ、お休み、頂けたの・・・・・・」 「やっと、だってぇ?」 「そうなの! 先月の開店日以来、一日も、お休み、無かったのよ・・・・・・」  白いホステスは、甘えるような笑みを浮かべて、男の肩に手を当てた。 「それは、それは・・・・・・」 「やっぱり、新規オープンの店って、最初が勝負なのよね。仕方がないわ!」 「ホント、あの日は残念だった・・・・・・。俺は、不味(まず)自棄酒(やけざけ)に、なってしまったよ」  男はかりかりと頭の後ろを、何度も掻いた。 「まぁー、ホントにぃ? それはそれは、ごめんなさい!」  白いホステスは、男の左手を両手で包みながら、何ともすまなさそうに答えた。 「ホームページの写真を見る度に、もう、会いたくて、会いたくて、また来てしまったよ!」 「あらー、お店のホームページ、見てくださったの?」  彼女の大きな瞳は、キラリと輝きを増した。 「最初に、君を見つけたのも、偶然、あのホームページで」 「よかったわ。恥ずかしいから、写真、載せるかどうか、迷ったの?」 「ご謙遜を! 恥ずかしい、だなんて? ・・・・・・写真のトワさんが、一番素敵だったから・・・・・・、会いに来たんだ!」 「ホントに? ・・・・・・勇気出して、載せてよかったわぁ!」  彼女の嬉しそうな瞳は、満面の笑みに浮かんで煌めいた。    
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