青空フィッシング

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青空フィッシング

会社の先輩を釣りに誘ってみた。 昨今根強い釣りブームだし、釣り仲間が欲しかったため。 当日、 白衣の上にライフジャケットという服装はともかく、 彼らが用意してきた道具は少し変わっていた。 「皆さん、何それ?」 「何って釣りするための道具だよ、さあ予約した船に乗るぞ」 私達は他の客は居らず貸切となった船で釣りスポットに向かった。 スポットに到着し各自道具を準備し始めたが、出してきた道具に言葉を失った。 Fさんが用意した道具、それはドローンだった。 「会社で開発中だった高機動ドローンだ。 テストも兼ねて持ってきた。 魚群の探知して真上まで行き釣り針を垂らして釣る事が可能だ。 万一大物で引っ張られる力が強くて着水しても浮袋により水中へ引き込まれづらくなっている。万一の場合は着脱機能で針を手放して本体を戻らせる。」 「Fさんドローンなの? 俺小型のラジコンボートで浮力重視にしてみたわ」 そんなBさんの横で、サバゲー好きのH君は筒状のものを設置した。 傾斜が付いた筒の先に砲弾的な物を入れて何かを発射した。 「B君、何それ?」     
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