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「ややこしいんだよ!さっきから!」
渋滞で動けないイライラもあってとうとう怒りは爆発したが、深呼吸を繰り返しながら俺は徐々に気を落ち着かせていった。
「え、なに?えっと……じゃあもう一度確認すると……お前は役者の卵……?」
「はい!」
彼はコクリと頷いた。
俺はさらに質問を続けた。
「つまり……この身なりはぜーんぶ役なんだな……?」
「はい!」
俺は頷いた。
「一般人なんだな?」
「そうです!」
うん、うん。
「その拳銃もおもちゃだな?」
「はい!」
「しばくぞ、てめえ!!」
怒りがふたたび湧き上がってきて、俺はまた彼の頭を叩いた。
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