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他のクラスでは、普通に授業が始まっている。窓が摩りガラスだから、中の様子は解らないけど。
俺は大袈裟にわざとらしく足音を立てて歩き、慶は廊下を走り抜けた。
間もなくして、ガラと開いた俺らの隣の教室から、黄色のマフラーを巻いた源が、
「お前らうるせー」
と笑いながら出て来て。
続けてその隣の教室から、青のマフラーを巻いた修二と、ピンクのマフラーを巻いた聡一も出て来た。
「お前それで授業受けてたのかよ」
俺を見たピンクが笑いながら言う。
直樹は、休みだった。
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