逃亡

3/3
前へ
/3ページ
次へ
先と違って、手を引かれ進んだ先の扉、その先には灼熱の世界が待っていた。 街の底にある動力炉。この街の電力の源。 柵の無い淵で広げられた両手、抱き合い、ゆっくりと身を奥へと投じた。 落ちているのにも関わらず、天の光へと登っているかのように覚えた。 一糸まとわぬ二人は願った。 二度と離れぬよう………… 溶けて無くなれ!
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加