昼中のクラゲ

大きく息をして、

掃除と洗濯をする間も、クラゲを気にかけているが、大きな動きはない。

おかしな動きもしていない。

ただ、浮かんでいる。いや、泳いでいるように見える。

それでいて、人間を偵察している可能性は否めないが、あのクラゲからそのような悪い感じは伝わってこない。

ていうか、僕にいいとか悪いとか感じ取る直感のようなものはないのだが・・・

人を見る目なんてのもないし、予感なんてものも感じない。

そんな人間の考えることがどれほど信憑性があるのか分からないが・・・

服を着替えて食材の買い出しをしよう。

腹が減っては戦にならぬのだ。

いや、とくに戦う予定はない。

戦いはないに限るのだ。