Play a Game!

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「じゃ、配るぞ」  俺は二人の前に、一枚ずつカードを置いていく。カルミアは至極真剣な表情でその様子を見つめていた。彼がどう祈ったところで、トランプを配っているのは俺だからあまり意味はない気はするが。 「ゲームスタートな。交換したいカードがあったら俺に渡してくれ」 「よーし!」  俺の声で、二人は同時にカードをオープンする。 「……」  あ、こりゃダメだな。  思わずそう口に出しそうになって、慌ててカルミアから視線を逸らした。カードを見る前のあのテンションは一体どこへ行ってしまったのだろう。カルミアは苦い顔で、自分の手札を凝視していた。 「…………よ、よし、オレはこの二枚をチェンジだ!」 「了解」 「頼むぜ、神様仏様エルマ様!」 「俺頼みかよ」  二枚のカードを渡し、カルミアは両手を擦り合わせて祈るような仕草をする。呆れながら俺はカルミアに二枚のカードを渡し、次はリベルタに問う。 「リベルタは?」 「では、一枚だけお願いします」 「おっけー」  俺が持つカードの束の一番上から取り、リベルタに渡す。交換が一枚だけということは、リベルタはそれなりに良い手札なのかもしれない。なんとなくだが、今回もカルミアは負けたような気がする。 「二人ともこれでいいか?」 「おう!」 「はい」 「じゃあ、同時にオープンな」
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