トラウマ

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トラウマ

いつも拙作『雪蛍』をお読みいただきありがとうございます。 物語も佳境を迎え、少しずつ蛍太の過去が明るみになって参りました。 この物語のテーマは、トラウマ。 傷を負った男女の、切ないラブストーリーです。 トラウマ。 皆さんも一つはお持ちかと思います。 私のトラウマは、出産と育児です。 *この先、閲覧注意です。気分を害される方はご遠慮下さい。 昔、子どもを出産した時、大きな精神的苦痛を味わいました。 それが引き金となって、離婚に至ったわけですが。 その時に受けた過度のストレスと精神的苦痛のおかげで、私は二度と子どもを産むことができなくなりました。 一時は、出産育児関連の番組を見るだけで身体が震え、涙が止まらなくなったり、妊婦さんを見るだけで具合が悪くなったりしていました。 (仕事中は、別人格がこなしていたので大丈夫でしたが)←どういうこと? あれから20年以上経ち、症状はかなり良くなりましたが、未だに出産シーンの出てくる番組は見らないし、他人の出産を心から祝福することはできません。 婦人科を受診しなければならない時は、心を無にして挑みます。 小説は、内容によって大丈夫なものとダメなものがあります。(あまり幸せ気分満載のものはダメです) トラウマは、完全に消すことはできません。 そういう自分を受け入れていくしかないんです。 今の旦那さんは、そんな私も全て引き受けてくれた素晴らしい人です。 ほんと、頭が上がりません。(ずいぶん雑な扱いをしていますが) 精神疾患は、正しい知識と周りのサポートが必要不可欠です。 そして、立ち直るまでかなりの年数を要します。 私がここまで立ち直れたのは、もう子どもを産まなくて済むと思ったからです。 決して、完治したわけではありません。 ちなみに子どもは、向こうの家族に卑劣なやり方で奪い取られました。 でも今は、私の手の内にあります。 長い年月をかけて奪い返しました。 一緒に暮らしてはいませんが。 心理戦なら絶対負けない自信があります。 保育士ナメんな! その話は、然るべき時が来たらまた吐き出そうと思います。(そんな日が来るかどうかはわかりませんが) いきなりヘビーな話をぶっ込んでしまい、申し訳ありませんでした。 今回『雪蛍』を書くにあたり、再度自分のトラウマと向き合ってみたくなったので。 定期的に掘り返さないと、突発的な事態に対応できなくなるんです。 まあ、リハビリみたいなもんですわ。 お付き合い頂き、ありがとうございました。 こうして文章に起こせるということは、かなり自分の中で消化できてる証拠だと思います。 またちょいちょい出してくるかも知れませんが、気が向いたら読んでやって下さい。 さて。 『雪蛍』の二人には、どんな結末が待っているのでしょうか? その前に、うまく書けるか心配。(それが一番不安だよ) こう見えて私、結構ハードな人生送ってんのよ。 2021/03/07
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