「性的少数者」ということ

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これが海外となると、同性で結婚や子育てをするカップルが多いことに驚かされる。北欧では中学の時点で性的指向について教育が行われているそうである。もともと、同性異性にかかわらず、離婚や子連れでの再婚・他人種の子供を養子として迎え入れること自体、珍しことではないのだそうだ。私自身もSNSを介し何組かの海外の同性カップルと交流があるが、彼らの生活は笑顔に溢れ、とにかく幸せそうで、自身の人生に対する迷いや戸惑いは微塵も感じられない。 私には、真崎航という人物が岩手県に存在しなかったかのように扱いになっていることが不思議でならない。海外のゲイの友人が「真崎航は日本を代表するLGBTアイコンだ」と話していたことがあるが、自身を恥じることなく生涯を全うした強度の人間に対して、好ましくない仕打ちのように思う。 岩手県は現在、観光やILC誘致など海外に目を向けた進展が目覚ましい。あちこちの自治体でパートナーシップ協定などの性的少数者に対するサポートが浸透してきている今、彼らに対してどんな見解を示していくのか。進展の過程で、県としての、県民としての認識を問われる日もそう遠くはないだろう。
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