自分で

2/14
268人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「ま、ま……」  美夕の白い肌が一気に桃色に染まった。 恥辱、羞恥が、戸惑いと困惑を呼ぶ。 ありとあらゆる感情に呑み込まれ、言葉が出せない美夕の腕を、滉は掴み、顔を近づけニッと笑った。 「お前が、オナニー嫌いなのは知ってる。 だから敢えて、俺の見てる前でやらせようと思ったんだよ。 美夕の気持ちを量ってやろうと思ってさ」 「わたしの、気持ち?」  眉根を寄せて睨むような表情で見つめる美夕に滉は「そうだ」と頷いた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!