-第一章-

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今時凄い女がいるな 普通皆恥ずかしいとか怖いとか怯えてただ我慢して終わるのを待つっていうのが多いのに ふわサバ女は勇者だ。褒め称えよう とそれこそふざけた事を頭の中で考えていれば自分が下りる駅に到着した 駅前のマックにでも寄って朝ごはんしょうかな と、先に電車を降りるふわサバ女の後ろ姿が目に入った 同じ駅だったんだ はは、ヒール履いてんのに身長低 なんセンチあんの。私が168だから、ヒール合わせて155くらい? スーツに少しひざ上のスカート。普通のOL風だ てか体ほっそりしてんな。持ってるバックの負担が重そうな幼児体型 しかしいい匂いするなぁ。なんのシャンプー使ってるんだろ そんな変態じみた人間観察をしながらふわサバ女の少し後ろを歩く カツカツと歩くけどそれで早歩きのつもりかな 改札口を後ろで通り抜け、駅構内から外に出ても歩く方向は同じで、 どこまで一緒なのかが気になった たまにふんわりと風に揺れる髪が綺麗 そんなにすぐ後ろを歩いているわけではないけど ロングヘアーほど長いソレは手を伸ばせば触れられそうだ 柔らかそう。私の堅い髪質と違って ずっと後ろだから今だにどんな顔してるのか見ていない なんか気になる ここは隣より少し前を歩いてちょっと見てみる? なんかたまにいるよね 後ろ姿美人で正面に回ってみれば残念の人 そうなのかな でも逆に綺麗な人だったりして
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