-第一章-

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「昨日買ったワンピ早速着ちゃったどう?」 「うん、可愛「でも本当ムカつく今春休み中なのに山本に呼び出されるしなんなのほんと」 季節は春 春って言ってもまだ肌寒いのに由香は平気と生足を披露している 見ているこっちが寒い そして由香は非常によく喋る子で、一回喋り出すとなかなか止まらない まだ1年くらいの付き合いだけどそこをよく分かっていたから、 敢えて無視に近い形でうどんを食す 「理由なんかなんて言ったと思う?提出した課題に問題点が多すぎるってそんなの休み明けでよくない?なんで今日なの本当は京ちゃんとデートだったんだよ」 あーうどんうまい つゆうまい 「優の課題はどうせ合格でしょ?凄いよね毎日忙しそうなのになんであんな完璧に仕上げられるの。ところで今日はなんで来たの?え、あたしが来るって言ったから付き合ってくれるの?」 「んな訳あるか」 最後の一口でつゆを飲み終わり口を開く 「始業式にショーやるって。そこで作品出して欲しいって言われて。大体のデザインはまとまったから今日はそのパターン作成に来た」 「まじか。やっぱ優は凄いよ。3,4年ほっといて優にお願いするって。天才って優の事を言うよねきっと。今回はどんなんにするの?先に教えてよ」 ご飯食べ終わった後はやっぱ一服したいな 「それは後のお楽しみ」 「もーケチ!でも気を付けた方がいいよ?優の才能妬んでるセンパイ方がいるみたいだし。この前何人か青木先生に言ってるの聞こえた。なんで自分らじゃなくて一年しか経ってない奴を使うんだって。それってバッチリ優の事じゃん」 「そんなのどうでもいいよ。こっちは作品作ればそれ相当の単位をくれるって言うから受けただけ」 「はいはい、自分が有名人だって事全然意識してないよね。皆噂してんのに。冷めてるっていうかなんていうか、あそういえばその時講師室に綺麗な女の人いた!あれ誰だったんだろ‥」 「さぁね、食べ終わったし行くわ」
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