-プロローグ-

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胡桃はクリっとしたまん丸い目でタオルで手を拭く私を見上げる 「こら、言ったでしょ、そんな目で下から上を見上げないの」 今から上目遣いを覚えられたら困る 「そんな事より!昨日言ってた今日は大切な場所に連れてってくれるってそれってどこ?」 ねーねーと下から服を引っ張ってくる 「そこにつくまでのお楽しみね、もうすぐ分かるから」 「え~今教えてよ今今!」 「まだ無理でーす。着替えるから待ってね。朝ご飯は何がいい?」 「もう!なんでもいいよ!」 はは、すぐ拗ねる 手早く着替えて朝ごはんを作る 卵と‥ハムがあったっけ やば、今日スーパーに買い出しだな。もうほかに何もないわ 冷蔵庫の中は可哀想なくらいきれい 「はい、できましたよ胡桃さん、特製サンドイッチね牛乳も飲む事」 「え~ヨーグルトないのー?牛乳嫌いなのに!」 「ごめんね、今日スーパ行こうね。今は牛乳はい、ひと口吸う!」 グラスにストローを入れて胡桃の口に持っていく 半端無理やりじゃないと胡桃は嫌いだと思う物は絶対に食べない ゴクっと本当に一口しか飲まないままグラスを元の場所に戻すよう手でどかれ、後は仕方ないから私が飲む ほんと、こんなわがまま娘に育てた覚えないんだけど 誰に似たのかな 先生
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