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「おーでかけ♪おーでかけ♪おーでかけやーい♪」
すっかり機嫌が直った胡桃はお気に入りのワンピースに帽子を被ってお嬢様スタイルで助手席に上がった
それを見届け私も運転席に回る
「胡桃さんシールベルトはしっかりね!出発しまーす」
「出発しんこーう!」
胡桃とのドライブは飽きない
学校で起きた事などを詳しく教えてくれるし手を使って伝えようとするからオーバーリアクションで見ていて楽しい
「それでねぇ、この前新ちゃんに手をぎゅっと握られて好きって言われたー!」
は?
キャーと手で顔を覆い隠し、足をバタバタさせる胡桃
「や、それで?胡桃はなんて言ったの?もちろん断ったよね?あんたなんか興味ないって断ったよね?」
「なんでそんな事言わなくちゃいけないの?私も新ちゃんの事、す、すす好きだもん!」
えええええ!
まさかの両想い!
「や、胡桃ちゃんよく聞いてね、よーく聞こう。男なんてね新ちゃんなんてね簡単に誰にでも好きって言うんだよ」
なんかもう運転するところじゃない
胡桃は私の言う事なんかもう聞いていないようだった
「胡桃?あのね、まだ6歳で初恋なんて早いの、分かる?私は認めないからね!認めません!」
前方に注意しながら運転しつつ今全神経はすべて胡桃にいっている
「そんな事ないもん。今クラスの子は皆好きな男の子くらいいるよ?そんな事いうならゆーちゃんの初恋はいつー?」
「私は、初恋は…大学の時だよ」
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