あの日、俺が捨てたもの

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渡部は、それから俺に話しかけてこなかった。 なんだか今日は、頭の中がもやもやしていておかしい。 普段はゴミ箱に何を捨てたかなんて、気にもしないというのに。 俺は、一体何を捨てたんだ。 早く家に帰りたい。 その日は部活を休んだ。 渡部は何も言わず、俺を置いて部活に向かった。 とにかく俺は家に帰りたくて、駅まで走り電車に乗った。 車窓から見える景色は、前から後ろにスピードを上げて流れていった。
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