あの日、俺が捨てたもの

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学校に着き朝礼が終わると、担任の中西が俺を呼びつけた。 「おい、田島。三者面談の用紙、ちゃんと持って来たか?」 「三者面談の用紙?」 そんなものもらったか? という表情に中西は察したのか、 「お前―、また失くしたのか? 何度目だ。いい加減、提出をしなさい。お前の進路に関わることだと、少しは自覚をしなさい」 そう言って、中西はまた用紙を渡すと言って教室を出て行った。 もしかして、昨日捨てたのはその用紙だったのか? よく覚えていないな。 まぁ、家に帰ってゴミ箱を見ればわかるだろう。 俺は楽観視していた。
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