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大学に着くと、もうとっくに一限は始まっていて、教室に入るのは諦めて、学内のカフェへと足を運んだ。
あぁ、これで今月3回目...そろそろやばいな。
大学に入ってから、縛られるものが少なくなって、緩んでいる自分。
特に夢なんてなくて、ただ無難な道を歩みにきてる。
私はスマフォでインスタをチェックしながら、音楽を聴き1時間ほど時間を潰した。
「あかねー、あんた遅刻多すぎ。どーせ、昨日も夜遅くまで携帯いじってたんっしょ。」
そういって、ゆかりは私の頭にノートを叩きつけてきた。
「いったぁ...」
私はゆかりがきてもまだスマフォをいじってて、ゆかりもさすがに呆れたような目で私を見てきた。
「あんた、そーいえば今のバイト先の店長ともめたらしいじゃん。」
「うん...」
「はい、じゃあ送ったから。」
スマフォをいじってたら、ゆかりから一通ラインが送られてきた。
「塾講師の募集?」
「そう、あんた飲食店むいてないから、塾講師で学生と絡んで若々しいエナジーでももらってきな。」
塾講師なんて、絶対めんどい。
そう思っていて、行く気なんてさらさらなかった。
だが、
「時給1500だよ。」
よし、いくか。
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