1.

3/3
前へ
/3ページ
次へ
大学に着くと、もうとっくに一限は始まっていて、教室に入るのは諦めて、学内のカフェへと足を運んだ。 あぁ、これで今月3回目...そろそろやばいな。 大学に入ってから、縛られるものが少なくなって、緩んでいる自分。 特に夢なんてなくて、ただ無難な道を歩みにきてる。 私はスマフォでインスタをチェックしながら、音楽を聴き1時間ほど時間を潰した。 「あかねー、あんた遅刻多すぎ。どーせ、昨日も夜遅くまで携帯いじってたんっしょ。」 そういって、ゆかりは私の頭にノートを叩きつけてきた。 「いったぁ...」 私はゆかりがきてもまだスマフォをいじってて、ゆかりもさすがに呆れたような目で私を見てきた。 「あんた、そーいえば今のバイト先の店長ともめたらしいじゃん。」 「うん...」 「はい、じゃあ送ったから。」 スマフォをいじってたら、ゆかりから一通ラインが送られてきた。 「塾講師の募集?」 「そう、あんた飲食店むいてないから、塾講師で学生と絡んで若々しいエナジーでももらってきな。」 塾講師なんて、絶対めんどい。 そう思っていて、行く気なんてさらさらなかった。 だが、 「時給1500だよ。」 よし、いくか。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加