第二話

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なんとか夕飯を終えた。 間宮中尉は食事の前にすでに一風呂浴びているというので、うちは風呂へ行くための支度をして、部屋の外へ出た。 とたんに、ふーっと身体(からだ)中の力が抜けるような息を吐いた。 相当、気づまりだったらしい。 ……こがぁな按配(あんばい)で、ほんまにあんなぁと夫婦になって一緒に暮らせるんじゃろか。 そう思うと、気が重くなった。
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