第五話

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それから、中尉はうちの寝巻きの紐をするっと解いた。 寝巻きの前が開いて、うちの生まれたての姿があらわになった。 真っ暗闇に、真っ白なうちの裸身が光を放つように浮かび上がる。 中尉の息を飲む気配がした。 たぶん、たわわに実ったうちの二つの乳房を見ているのだろう。 うちは身体(からだ)は小さいくせに、どういうわけか胸だけが大きい。 着物を着ているときは目立たないが、裸になるお風呂屋さんではよその人からじろじろ見られて、いつも恥ずかしい思いをしている。 実は、一緒にお風呂に行った薫子さんからも、 「……あんた、細っこい身体つきやなのに大きなお乳しとうなぁ……うち、ちっちゃいから羨ましいわぁ」 と云われていた。 だから、思わず腕で乳房を隠そうとしたが、中尉の腕によって阻まれた。 うちの腕の代わりに、中尉の大きな手がうちの乳房をすっぽりと包む。 そして、既に固くなったその突端を、そっと口に含んだ。 「・・・ぁあぁ・・・」 うちの口から「猫の鳴き声」が漏れた。
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