第五話

5/5
921人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
これまでも、そしてこれから先も、決して経験しないような恥ずかしさが、うちの身体(からだ)を駆け巡る。 うちの全身はきっと今、真っ赤に染まっているに違いない。 身体中の力を込めて、うちは脚を閉じようとしたが、中尉はそれを許さなかった。 中尉の舌が、うちの身体の中で一番敏感なところを捉えて、(つい)ばみだした。 「・・・男ん・・人が・・・ そがぁ・・なとこを・・・ぅん・・・はぁ・・・いけん・・てぇ・・・」 うちの声はいつしか、すすり泣くような声になっていた。 それでも、中尉の舌は、うちの一番恥ずかしいところを舌先で弄ぶのをやめない。 今や、中尉の舌に(おび)き出されてあふれんばかりになっていた。 中尉が(ふんどし)をはずした。 褌の中から(こら)えきれないように、垂直に勃ち上がったもの(・・)が姿を見せる。 うちは、見ちゃいけん、と思ってすぐに目を逸らした。 うちの太腿が、中尉の大きな手によって、ぐっと持ち上げられる。 左右に開かれたうちの脚の間に、中尉の身体が入ってきた。 中尉の勃ち上がったもの(・・)の「照準」が、ぴったりと合わされる。 中尉が、うちの身体に覆いかぶさってきた。 うちは息を詰め、ぎゅっと目を閉じ、身を固くした。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!