第六話

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昨夜は、初めて男を受け入れる廣子のために、たっぷりと愛撫をして濡らしてやってから臨んだつもりだったが、痛い思いをさせてしまった。 今日は、いきなり突き()れる前に、先刻(さっき)までさんざん舌でいたぶった小さな粒を、今度は親指で転がすように撫でながら、人差し指はその下の小さな穴へじわじわと押し挿れた。 「・・・ぅうっ・・・」 廣子が切なげな声をあげた。 「……また、()しるんか」 わしは心配になって訊いた。 「・・・いいえぇ・・・もう、ちいっとも・・・ ・・・()しらんけぇ・・・」 廣子はうるうると潤んだ目で、わしを見上げて答えた。 その小さな穴の奥は思ったよりもずっと狭かった。しかも、よく締まった。 現に今も、わしの指がきゅううぅ、っと吸いつかれている。 男にとってはありがたいことだが、これでは痛いはずだ。 わしは他の奴よりでかい方だから、猶更(なおさら)だ。 廣子にはいずれ、わしの子を産んでもらわねばならんが、ここを通るときにはさぞかし難儀するだろう。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ *はしる ー 電気が走ったような鋭い痛み
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