第七話

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第七話

わしは廣子の小さな穴から指を引き抜いた。 そして、代わりのもの(・・)を押しあてる。 昨夜の痛みを思い出したのか、廣子の顔が(かす)かに強張(こわ)ばる。 わしはその緊張を解くために、軽く、くちづけをした。 それから、一気にその胎内(なか)へ差し()れた。 「・・・ぁあああああ・・・っ」 廣子が海老反りに身を()け反らせる。 「……()しるんか」 わしは荒い息で、もう一度、訊いた。 廣子は首をぶんぶんと振り、 「・・・()しらん・・・うち・・・もう・・・いっこも・・・疾しらん・・けぇ・・・」 同じような荒い息でそう答えて、わしを見つめた。 ……あの目だった。 わしの心を一発で射抜いた、あの強い眼差(まなざ)しだ。 「・・・あんたぁの・・・えぇように・・・ うちを・・・かわいがっ・・てぇ・・・」 しかも、女の悦びを知り始めたその濡れた目は、ぞくぞくするほどの艶っぽさも漂わせていた。
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