第1章

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「柏木さんは、僕を必要としている。彼氏なんかじゃなく、僕を」 「え?」 「それが答えだよね。」 安池くんは私の頭を持って、立っている自分に奉仕させ始めた。 「ハァ……ハァ……。」 「ムグ……ムグ……」 「ほら、ちゃんとして。」 「ムグ……ムグ……」 「彼氏と別れなよ。」 「ンンッ……」 「ほら。彼氏より、いいでしょ?」 安池くん、別れさせようとして? 「今日は別れるって言うまでイかせるよ?」 安池くんにこんな一面があるなんて思わなかった。 わたしはベッドに縛られた。 「痛い……やめて、お願い。」 「じゃあ、別れろ。」 「で、できないよ。」 「じゃあ、入れてあげない。」 「安池くん、お願い。意地悪しないで。今までだってこのままでいいって言ってたじゃない。」 「やっぱりやだ。ずっと我慢してたんだ。」 安池くんの指がわたしを掻き回す。 「アアッ……アアッ……アアッ……!」 「別れる?」 「アアッ……アアッ……」 さっきからあたしのスマホが鳴りっぱなしだ。 「別れないなら、僕はもう柏木さんと会わない。」 「え……。」 「もう密会したくない。」 「安池くん……。」 梶くんには前みたいな感情は確かにない。 安池くんの身体を逃がしたくない。こんなに相性いい人いないし。 でもそれは恋愛感情? わからない。わからない。 でも 身体が 我慢できない。 彼を 欲している。 「わかった……わかったからお願い。きて……。」 今までとはちがう安池くんの顔。 安池くんのが、勢いよく私の中に入ってきた。 「アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……」 「ハァ……ハァ……ハァ。ハァ。」 ギシ……ギシ…… ベッドが激しく動いて 二人の身体が 一緒にのけ反った。 私は、安池くんにしがみついた。
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