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「柏木さんは、僕を必要としている。彼氏なんかじゃなく、僕を」
「え?」
「それが答えだよね。」
安池くんは私の頭を持って、立っている自分に奉仕させ始めた。
「ハァ……ハァ……。」
「ムグ……ムグ……」
「ほら、ちゃんとして。」
「ムグ……ムグ……」
「彼氏と別れなよ。」
「ンンッ……」
「ほら。彼氏より、いいでしょ?」
安池くん、別れさせようとして?
「今日は別れるって言うまでイかせるよ?」
安池くんにこんな一面があるなんて思わなかった。
わたしはベッドに縛られた。
「痛い……やめて、お願い。」
「じゃあ、別れろ。」
「で、できないよ。」
「じゃあ、入れてあげない。」
「安池くん、お願い。意地悪しないで。今までだってこのままでいいって言ってたじゃない。」
「やっぱりやだ。ずっと我慢してたんだ。」
安池くんの指がわたしを掻き回す。
「アアッ……アアッ……アアッ……!」
「別れる?」
「アアッ……アアッ……」
さっきからあたしのスマホが鳴りっぱなしだ。
「別れないなら、僕はもう柏木さんと会わない。」
「え……。」
「もう密会したくない。」
「安池くん……。」
梶くんには前みたいな感情は確かにない。
安池くんの身体を逃がしたくない。こんなに相性いい人いないし。
でもそれは恋愛感情?
わからない。わからない。
でも
身体が
我慢できない。
彼を
欲している。
「わかった……わかったからお願い。きて……。」
今までとはちがう安池くんの顔。
安池くんのが、勢いよく私の中に入ってきた。
「アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……アアッ……」
「ハァ……ハァ……ハァ。ハァ。」
ギシ……ギシ……
ベッドが激しく動いて
二人の身体が
一緒にのけ反った。
私は、安池くんにしがみついた。
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