プライド

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結婚三年目。 夫の帰りが遅い日が続くようになった。 ワイシャツに染み込んだ知らない香水の匂い。 夫から香る石鹸の匂い。 夫である崇は残業だといっていたが、 それらだけで、私の中で不倫の疑惑は固まっていた。 へそくりで興信所に頼むと、不倫の確実な証拠も手に入った。 このままにしておくわけにはいかなかった。 だから、私は金曜の夜、隠れ家的喫茶店に崇と不倫相手を呼び出し、三者面談をすることにした。
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