母と子
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「でも何故か、兄貴だけ溺愛してた」 「貴臣兄さんだけ? ああっ、だめっ、滉くんっ」 性感帯への刺激に耐えながら、美夕は滉に掴まり、話しを聞いた。 「あの女は兄貴を十六で産んだんだけどよ、異常だった、兄貴への執着は」 美夕は執拗な刺激に耐えながら、仏壇の遺影でしか知らない、三兄妹の母親へ想いを馳せた。 美しい人だったが、その美しさはまるで血の通っていない、人形のような美しさだった。
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