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滉の、僅かな皮肉を籠めた言葉に楊が珍しく揺れたようだった。
「美夕が、自慰?」
「ああ、俺がさせた」
「あんなに嫌がって絶対しなかったのに。
どうして」
滉がクックと笑った。
「交換条件出してやったら、やってくれたぜ」
「交換条件?
美夕が自慰を滉の前でするほどの?」
「そうだ、つーか、コイツにとっては譲れない条件だったみたいだぜ。
実は俺も驚いた」
少しの間を置いて、眠る美夕を見つめ、滉はゆっくりと口を開いた。
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