母と子
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涙目になった美夕は首を小さく振りながら滉に訴える視線を送った。 〝これ以上は〟。 美夕の訴えに滉は口の端を上げた笑みを返した。 「そうか、やめるか。 じゃあ、この先はもう聞きたくないってことか」 美夕はフルフルと強く首を振る。 「お願い、聞かせて」 「じゃあ、この指、ほら」 膨れ上がって脈を打ち、濡れ光る花の中に、滉に促された指が奥へと入っていく。
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